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毎日繰り返し流される新型コロナウィルスに関する報道で少し疲れてしまっている方もおられるかと思います。
しかし、2018年9月3日から2019年2月10日までの冬期におけるインフルエンザの罹患者数が1000万人を超えたことと比べると、昨日までの新型コロナウィルスの日本国内感染者数は349名と比較にもならないほど僅かな人数です。
3月5日、新型コロナウイルスに感染した患者27名、無症状病原体保有者5名が、新たに報告され国内感染者は349名(患者314名、無症状病原体保有者35名)
今の世界の状況と比べると、これだけコントロールされているのは日本政府のこれまでの対応が功を奏しているからこそ。
現段階では、新型コロナウィルスに感染するのは、ジャンボ宝くじの一等に当選するほどの低い確率でしょう。
万が一感染したとしても免疫力が高い方なら発症しませんし、発症したとしても風邪と見分けがつきにくいかもしません。
この時期だど、花粉、黄砂、PM2.5など、アレルギー症状との区別も難しいかと思います。
ただ、そう言っても油断してはならないのが今回の新型ウィルス。
治療のための薬がなく、高齢者や持病のある方が感染すると肺だけでなく他の臓器にも影響を及ぼし、取り返しのつかないことになってしまうおそれもあります。
また、感染症に対応できる病院が限られているため、感染者が急増すると病床数が足りなくなり、中華人民共和国の武漢のようなことが起きる可能性も否定できません。
※日本全国で感染症に対応可能な病床数は5千程度?
万が一医療関係者が感染してしまえば、地域医療に大きなダメージが出ることも考えておかなければならないでしょう。
新型コロナウィルス自体は怖い病気ではありませんが、一番の課題は医療システムが崩壊してしまわないようにすること。
新型コロナウィルスが流行ったからといって、怪我や他の病気がなくなることはありません。
病院が閉鎖されてしまっては、治るものも治らなくなり、救えるはずの命も救えなくなってしまいます。
あと少しの我慢です。
皆で力を合わせて、この難局を乗り切りましょう!
スタジオではウィルス対策商品を取り揃えてしっかり除菌して、手洗い、うがい、換気も万全で毎日レッスンしています!
ここからは参考になる情報をいくつかピックアップしています。
最後に「新型コロナウィルスに感染したかも?」と感じて検査について知りたい方のための情報を載せています。
クルーズ船対応は間違っていなかったようです。
当初の入国禁止措置は統計学的に正しかったようです。
間違った報道もありますのでご注意ください。
政府の基本方針に従って拡大を防ぎましょう。
安易に病院へ行くことは控えましょう。
以下は、感染症専門医である高山義浩氏がFacebookで投稿されたものです。
新型コロナウイルスの診断に用いられるPCR検査について、明日(3月6日)から保険適応となります。いままでは保健所の適応判断による行政検査のみでしたが、今後は医療機関の医師が必要と判断すれば、保健所を介さずに検査できるようになります。
ただし、どこの医療機関でも検査を実施してくれるわけではなく、全国に844ある「帰国者・接触者外来」を中心に、都道府県が指定する医療機関のみで実施されます。
以下、このPCR検査と今後の医療体制について、Q&A方式で解説します。皆さま、どうぞ適正に医療機関を受診するようにお願いします。
問1 PCR検査の精度はどのぐらいですか?
臨床検査の精度管理には、いろんな指標があります。そのうち感度というものが重要な指標なので、これで説明します。感度とは「真の感染者に検査したとき、どれくらいが陽性になるか」というもの。裏を返せば、「見逃しがどれくらい出るか」という指標でもあります。
で、実は、新型コロナウイルス感染症に対するPCR検査の感度は高くありません。諸説ありますが、おそらく70%以下だと思われます。10人の感染者がいたとして、少なくとも3人は見逃すってことです。このことを理解いただいたうえで、以下を読み進めてください。
問2 なぜ、保健所による行政検査は制限されていたのですか?
地方における検査体制は無尽蔵ではありません。検査を行う機械も必要ですが、検査のための試薬も必要です。もちろん、検査技師も必要で、検体を運ぶ人も必要です。これまで医師が必要と判断しても、そのすべてを受け止めるだけの検査体制がありませんでした。今回、民間の検査機関が参入して、検査体制が強化されること自体は良いことだと思います。
問3 明日からは、検査を受けたい人なら誰でも受けられるのですか?
いいえ、誰もが受けられるわけではありません。症状が長引いていて、かつ医師が必要と認める患者さんだけです。公費が充てられるとのことで、自己負担はありませんが、そもそもは1回あたり1万8000円もする検査です。風邪症状だけで皆さんが使い始めたら大変なことになります。ただでさえひっ迫している社会保障費ですから、必要な患者さんに絞られるべきです。
問4 なぜ、一般のクリニックでは検査をしてくれないのですか?
民間の検査機関における体制も十分ではないからです。万一、検査依頼が殺到してしまうと、重症患者への検査ができなくなってしまう恐れがあります。ですから、感染が確認された患者さんの入院体制までが整った医療機関に絞っています。
もうひとつ、医療従事者を危険にさらすという問題もあります。PCR検査というのは、鼻やのどに綿棒を突っ込んで検体を採取します。そうすると、多くの人は激しく咳き込みます。このときエアロゾルと呼ばれるウイルスを含んだ粒子を大量に拡散させるんですね。
インフルエンザの検査であれば、サージカルマスクを着用していれば予防できるのですが、新型コロナだとサージカルマスクでは防ぎきれない可能性が指摘されています。小さなクリニックの診察室だと換気が不十分なこともあり、医療従事者の感染リスクとして心配されているのです。
さらに、十分な換気もしないまま、次の患者さんが診察室に入ると・・・ その患者さんすら感染してしまうリスクになります。ですから、このPCR検査は小さなクリニックで行うべきではありません。それなりの設備をそなえた医療機関でのみ行うべきなのです。
問5 軽症でも検査で診断すれば、外出自粛などの予防につながるのでは?
前述のように、PCR検査の感度は高くありません。見逃しが多いということです。検査をして陰性であれば、皆さん、自分は大丈夫だ、ただの風邪だと思ってしまいますよね。そうやって、外出を自粛せずに仕事をしたり、遊びに行ったりするかもしれません。これでは、感染拡大の原因になってしまいますね。検査結果によらず、誰しも症状があるあいだは、家で療養していただくことが一番なんです。
問6 とはいえ、診断してもらった方が安心なのですが?
よくわかります。原因不明の発熱ほど不安なものはないですよね。診断名を聞いただけで安心される患者さんもいらっしゃいます。たとえ治療できなかったとしても、見通しを伝えることだって医療の役割だと私も思います。
それでも、どうか症状が軽いのであれば、いまは診断を求めずに家で休まれていてください。症状の軽い人まで病院に集まってしまうと、待合室に人混みができてしまいます。ほとんどの人は新型コロナに感染していないでしょう。でも、そこには本物の感染者も混じっている可能性があるのです。
現時点において、皆さんが電車に乗っても、スーパーに買い物に行っても、新型コロナに感染する可能性はほとんどありません。そこまで地域流行していません。でも、唯一例外なのが病院の待合室なんです。新型コロナではなかったのに、病院に行ったばっかりに新型コロナに感染して帰ってくる。そんなことが起きてしまうことを心配しています。
ですから、病院に行かないことこそが感染拡大を防止するうえで重要なのです。病院に人混みを作らないことで、体調不良で受診してくる乳幼児や高齢者、基礎疾患のある人を守ってください。不安な方のためには、各都道府県が電話相談窓口を設置しています。県庁のウェブサイトなどで確認してみてください。
もちろん、症状が4日以上長引いているとか、倦怠感が強い、息苦しい、食事がとれないなど、症状が重いと感じるようでしたら、迷わず医療機関を受診いただいて結構です。
問7 軽症のうちに診断した方が重症化が予防できるのでは?
いいえ、早めに受診しても重症化を予測することはできませんし、軽症の段階から使用できる治療薬もありません。たしかに、重症患者に対して使われている薬剤(カレトラ、アビガンなど)はあるのですが、これら薬剤の効果については、まだ明確ではありません。風邪薬や抗菌薬などと比べると副作用の強い薬です。軽症者が内服することのメリットはありません。
たしかに、高齢者や基礎疾患がある方については、重症化するリスクが存在します。何らかの見守りが必要になることもありますから、体調のことで気になることがあったり、2日程度たっても症状が改善しないのであれば、(新型コロナ以外の可能性もふまえて)かかりつけ医に早めに相談することをお勧めします。
あと、お子さんを見守っているお母さん(とお父さん)。あなたの直観は正しいです。親として病院に連れて行った方がいいと思うなら、周囲がとやかく言うことではありません。迷わず受診させてください。ただし、「大丈夫そうなんだけど、念のため診断してもらおうかな」だったら、ゆっくり寝かせておいた方が良いかもしれません。
判断に迷うようでしたら、小児救急でんわ相談の短縮番号「#8000」をプッシュしてみてください。お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師や看護師から対処の仕方や受診する病院などのアドバイスが受けられます。
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※ このQ&Aについて、高山は一切著作権を主張しません。お役に立ちそうでしたら、どうぞ自由に引用/改変いただいて活用してください。
〔日々の出来事〕に関する記事はこちらをご覧くださいm(_ _)m
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