皆様おはようございます、森田幸典です。
この拙いブログをお読みいただき、いつもありがとうございます。
「あれ?Aって?まゆ様って?」、「いつもと雰囲気が違う?」、「一体何があったんだろう?」と感じられた方もおられるかと思います。
今回はいつもと違う趣となること、長文となってしまうことをお詫び申し上げます。
※宣伝や売名行為とならないよう、ブログランキングのタブやスタジオの案内は削除しております。
そして、まゆ様へ。
私なんぞの投稿を大変影響力をお持ちのブログに取り上げていただき光栄です。
どのようにお返事を書こうかと考えましたが、お手紙のような形や気持ちに訴えかけるような文章を書く才能は持ち合わせておりませんので、いつものようなスタイルで以下進めさせていただきます。
可能な限り丁寧に書いていきたいと考えていますが、ダンス界の事情に精通し、社会常識も兼ね備えておられる方に対して釈迦に説法となるかもしれません。
失礼等ありましたらご容赦くださいませ。
私にダンスを習いに来てくださっている方や直接私を知る方は、私がどのような人間かを何となく捉えていただいているかと思います。
偶然ではありますが、以下2つの投稿を昨日と今日目にしました。
一つ目。
何でこんなに息苦しい日本になったんだろうかね。
— Takayuki Miyazawa (@takavet1) June 10, 2021
30年前はもっとおおらかだったような気がする。
もっと弱い者に対して思いやりもあったような気がする。こんなに意地が悪い人多かったかなあ。
昔からそういう気質だったのかなあ。
みんな、余裕がなくなったからかなあ。
よくわからないや。
二つ目。
どちらも本当に偶然です。
常々、インターネットの発展、特に各SNSの利用者増によって、良くも悪くも社会が変わってきたことについて皆様とお話しさせていただいております。
功の部分もありますが、罪の部分も否定できず、度々他者に対する攻撃が社会問題化しているのは皆様ご存知のこと。
誹謗中傷によって自ら命を絶たれた方もおられます。
そんな中、時々巻き起こる「〇〇ダメ論争」。
私も政治やマスコミについて書くことはありますが、政治がダメ、マスコミがダメ、学校がダメ、野球界がダメ、アニメ業界がダメ、他にも様々な「〇〇ダメ論争」が大小問わず繰り広げられています。
特にTwitterでのそれは酷く、建設的な批判や提言なら良いのですが、匿名性があるからなのか一線を越えた誹謗中傷もあり、名誉毀損罪、侮辱罪、威力業務妨害罪まで発展することもあります。
そこまで過激ではなくとも、ダンス界も同様に「〇〇ダメ」論が起こります。
※ダンス界をより良くするための議論が主ですが、稀に誹謗中傷、侮辱に近いものが混ざることがあります。
今回は明日、明後日に開催される『日本インターナショナルダンス選手権大会』が話題にのぼりました。
この話題について全くご存知ない方もおられるでしょう。
新型コロナウィルス感染症の陽性反応者数増加および病床の状況、社会的雰囲気など様々な要因により緊急事態宣言が発出され、競技会の開催自体も危ぶまれていました。
が、今年は、会場を例年の日本武道館からグランドプリンスホテル新高輪の飛天に移し、無事に観客を動員して開催されます。
席数が制限されるためでしょうか、会場に足を運んで観戦するためのチケットは非常に高額です。
多くの方と同じように、発表されたときは私も驚きました。
そして、こちらも多くの方と同じように、次は「動画配信はされるのだろうか?」と思いました。
動画配信に関しては先月末まで何も情報はありませんでした。
私は皆様にダンスをお伝えする立場ですし、JBDFの会員にはなっていますが、日本インターナショナルダンス選手権大会に関する権限も影響力も一切なく、情報は皆様と全く同じレベルです。
そして、5月28日にライブ配信について発表がありました。
説明はこちら。
日本インターナショナルダンス選手権大会をBodygram Japan株式会社様のご協力を得てEJBDFにてライブ配信する事が決定しました。
詳細が決まり次第ご報告致します。
こちらも多くの方と同じように、動画配信されることを私は喜びました。
しかし、この段階では詳細が分からなかったため、私はこの情報を皆様にシェアすることはしませんでした。
何故なら、無料か有料かも決まっておらず、何時から何時まで配信されるかも、内容も伺い知ることはできません。
もう少し情報が確定してからと考えました。
そして、6月7日に有料で配信されることが発表されました。
この情報に関しても、多くの方と同じように、「あ~、無料じゃないんだ。残念だな~。ちょっと高いかも?」と私は感じました。
しかし、それはそれで仕方のない事情があってのことと受け止め、皆様にライブ配信についてお知らせしました。
この件に関して、ネット上では様々な意見が飛び交いました。
ネガティブな意見を表明する方も多数おられました。
そんな中、ダンスビュウの吉川有機さんが以下のような投稿をTwitterでされ、私なりのリプライを書きました。
日本インターの動画配信に対して様々な意見が飛び交っていますが、動画を配信する目的、内容、金額、競技会開催費用なども落ち着いて考えた方がよいのではと感じます。
— 社交ダンス・競技ダンス上達請負人!森田幸典 Avid Dance & Body Design♪ (@aviddance) June 7, 2021
ちなみに、今回の金額は世間一般と比較して特別に高くはないのではないでしょうか?無料に慣れすぎかも?https://t.co/eGtNqQRgZf
私のリプライの目的は溢れ出たネガティブな反応に対して、"落ち着いた" やり取りを願ってのこと。
ここでは、今回の動画配信を肯定も否定もしていません。
このリプライに対して最初にこのようなやり取りがありました。
動画配信が発表された段階で「無料」と感じられた方が多いと思います。
私もその中の一人です。
しかし、それはこちら側の先入観、固定観念で、主催者側の意図するところと同一とは限りません。
最初の発表では詳細は後日とされていました。
ここでも私は有料での動画配信を肯定も否定もしておらず、誰かを否定もしていません。
一般的な人の感情について書きました。
また、次はこのような反応をいただきました。
金額に関しては私も「1,000円ぐらいならいいのにな」と感じました。
内容に関しては情報がない以上は私も何とも言えません。
カメラが何台入るかも不明です。
素晴らしい動画配信となることを期待するしかありません。
私のリプライ後はこのお二人との落ち着いたやり取りで終わっていました。
朝起きてみると、以下のリプライがありました。
私は少し驚きました。
私が意図したものと随分違う捉えられ方をされたようです。
私の文章の書き方によって誤解を与えてしまったことに関してはお詫びしました。
Twitterの表示の特性でしょうか、「関係者をして」という言葉が最初に目に飛び込んできました。
ダンスビュウの吉川有機さんの投稿に対するリプライですので、はじめのお二方に対しては可能な限り手短にお返事を書きました。
しかし、この方へのお返事は短く済ますことができず以下のようになってしまいました。
先ほども書きましたが、私はプロではありますがJBDFという大きな組織の関係者ではなく一会員です。
特別な情報はなく、皆様と全く同じで、動画の内容に関しても知る由もなく全く評価できません。
そもそも、私は競技会の撮影無料推進派ですし、動画や写真をどんどんSNSにアップできるようにしたいと考えている人間です。
こちらは2018年11月25日に大阪府池田市五月山体育館で開催された『2018 西部日本ダンス選手権大会』、プロフェッショナルスタンダードのオープン戦ファイナルの動画です(FacebookとTwitterにもアップしております)。
新型コロナウィルス感染症が拡がる前から私はこのような立場です。
ですので、今回の日本インターの有料配信には残念な気持ちもあります。
ここは皆様と変わりませんし、動画配信に関する情報がもっと早く出されればとも感じました。
続けて。
ダンス界の状況が芳しくないことは重々承知していますし、普及が必要であること、ダンス界自体の改革が急務であることも多くの方といつも議論しています。
なるべく論点をぼやかさないようにしたいのですが、少しだけ競技会の予算について触れさせてください。
こちらはJBDF会員に発行される会報誌「Dance my life」に掲載されている情報です。
2021年4月1日~2022年3月31日
日本インターナショナルダンス選手権大会の予算
前期 収入62,840,000円 支出83,228,000円
当期 収入58,850,000円 支出60,091,000円
今回の実際の支出は私には分かりません。
が、予算の段階では前期は大幅な赤字、当期も赤字となっています。
高いチケット代、動画配信の有料化には理由があるかと思います。
「じゃあ、飛天なんか会場費が高い場所でするな!」とのお声があることも存じ上げております。
ですが、英国で開催されるブラックプールダンスフェスティバルのウィンターガーデン、ロンドンインターのロイヤルアルバートホール、そこで踊ることはダンサーの憧れ。
お客様も正装してお越しになられます。
現地でしか感じられない素晴らしい雰囲気に包まれます。
お席を購入してくださる方がおられれば、日本インターナショナルダンス選手権大会もそのような位置づけとなっても良いのではないでしょうか?
実際に日本インターナショナルダンス選手権大会のチケットはほぼ完売のようです。
日本インター生で観たいよ派の方は土曜日のみ当日券の販売が予定されているそうです👏💖
— 塚田真美 (@mami_daisuke) June 9, 2021
こちらの枚数のみで、無くなり次第終了らしいのでご了承のうえご来場くださいませ🙇♀️🙇♀️#当日券 pic.twitter.com/sEyhZNxMXc
このようなお声も。
募集⭐️
— 富岡真子【競技ダンサー】 (@maco1205dance) June 10, 2021
絶対余っていないと思うけれど、、、
日本インターの2日目のチケットもしも手元に余ってるよって方がいたら譲ってください🙇♂️🙇♂️🙇♂️
話が逸れてしまうのでこの辺りで止めておきます。
公益財団法人日本ボールルームダンス連盟というのはとても大きな組織です。
チャンピオンが役員となっても発言する機会はほとんどない(なかった)と聞いたこともあります。
それほど大きな組織で、赤字となる競技会で動画配信をするという試みは並み大抵のことではないと感じます。
もちろん、このことが良いとは微塵も思っておりません。
何とか動画配信にこぎつけようと尽力された先生方がおられることが想像できます。
しかも、両日ともに約10時間の配信となるようです。
※単純計算なら280円/時間。2日通しなら250円/時間。
私が現役を引退したのは長女が生まれる前ですからおよそ8年前。
引退してから競技会の運営に参加させていただくようになりましたが、多くの先生が自分のプライベートの時間、眠る時間も割いて、少しでも良い競技会となるよう奔走されている姿に触れました。
現役時代には分からなかった裏方の大変さ。
西部の競技会でこれですから、財団本部の大会の大変さは想像を超えているかと思います。
動画配信に反対される先生もおられるでしょう。
総論賛成、各論反対の先生もおられるかもしれません。
監督官庁があり、会員に対する事業報告、会計報告の義務もありますので、厳しい批判もあったかもしれません。
それらの方々を説得して動画配信まで持って行かれた人達がいるかもしれないことを、少しだけでも知っていただければと感じています。
発表までに時間がかかった理由はわかりません。
まゆ様がブログに書かれたような文章を主催者側が発表していれば良いとのご意見も理解できます。
皆様に有料配信をご理解いただくために不足していた部分があったことは反省しなければなりません。
うがった見方もすることもできます。
しかし、表に出ている一次情報は公式サイトのものである以上、私個人としては推測で何かを否定しようとは思いません。
ネガティブな情報で溢れていることに対して何とかしたいと思った次第です。
また、よく「ダンスはマイナーだ」、「海外の選手がいなくて日本人だけ」という言葉も目にします。
私がTwitterのリプライの最後に書いたのは、私自身のことではなく、今現在現役で頑張っているダンサー達のことです。
私のことなどどうでも良いです。
私に対する批判も結構です。
しかし、現役の子達を蔑ろにしたような意見には違和感を覚えます。
度々言われ、書かれている「社会に出ていないダンスしかできない人間」という旨の言葉にもです(特定の個人、発信を指しているわけではありません)。
一人ひとりが懸命に生きています。
私も含めて十分でない部分は多々あることも分かっています。
現役を退いた私にできることは彼等、彼女等をサポートしてあげること。
もちろん私には力はありません。
微力すぎます。
まゆ様に比べれば影響力などこれっぽっちもありません。
でも、私が何か意見を述べることで、誰か一人でも何かを感じられるかもしれませんし、ほんの僅かでも社会が良い方向に向かうかもしれません。
私の投稿のベースには少しでも世の中を良くしたいという気持ちがあります(この部分は人によって受け取り方は異なるでしょうが)。
重ねてとなりますが、ダンス界がこのままで良いとも思っていませんし、変わるべき部分が多数あると感じています。
発表の仕方もうまいとは言えません(私も含めて)。
まゆ様をはじめ、多くの方がダンス界を思って投稿してくださることは大変参考になりますし、勉強になります。
感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
私もダンス界が少しでも良くなり、素晴らしいこのダンスを一人でも多くの方に伝えていきたいと日々努めてまいります。
長文となりましたが、そろそろレッスンの準備をしなければなりません。
私は無名の一ダンス教師。
有名でも何でもありません。
私の人となりは、瀬古薫希先生、知愛先生、奥原さとみ先生にたずねていただけましたら幸いです。
もしお会いできる機会があれば直接お話しさせていただければ嬉しいです(なかなか難しいですが・・・)。
そして、私がどのようなダンスをするのかも機会があれば是非レッスンを受けてみてください(笑)
長文、乱文、大変失礼いたしました。
追記
ある方がメッセージをくださいました。
「プロの側」という文字を見て、そのように認識されていたのだと気づかされました。
私としては、プロもアマも関係なく、一個人の意見としていつも発信しているつもりでしたが、そう捉えられるのではないと反省しました。
以後、言葉の選び方、文章により注意していきたいと思います。