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今年は例年よりも寒さの厳しさはましな感じがしますが、それでも朝晩の冷え込みは大阪でも体に堪えます。
そんな中、以下の記事を目にしました ↓
全国の都道府県で、冬に家の中の寒暖差で亡くなる人の割合が多いのは、どこでしょうか。
もっとも割合が少ないのが、寒いはずの北海道です。逆に、亡くなる割合がもっとも多いのは、北海道に比べて温暖なはずの栃木県です。栃木県は、北海道に比べ、倍以上も冬季死亡増加率が高くなっています。
ワースト10まで広げると、愛媛や鹿児島、静岡、熊本など、暖かい印象のある四国や九州の県が入ります(厚生労働省「人口動態統計」、14年)。確かに平均気温だけで見れば、四国や九州は温暖です。しかし、冬季の朝晩はぐっと気温が下がり、家の中が危険な寒さになることも少なくありません。この寒暖差が、リスクをもたらしています。
なお欧州の調査でも、冬の死亡増加率は、温暖なポルトガルやスペインが高く、北欧のフィンランドやデンマークは低いというデータが出ています。暖かいと考えられている地域でも、寒暖差で人が亡くなっているということを、しっかりと認識した上で対策を採る必要があります。
日本では、冬場の暖房の効いたリビングと、無暖房の廊下や脱衣所、トイレなどとの温度差は、平均15℃程度あります。暖かいリビングから、寒い脱衣所に行って裸になると、血圧が急上昇します。
さらにお風呂の設定温度を高めにしていると、湯船に入った瞬間に血圧が一気に下がります。血圧の急激な上昇と下降の繰り返しが、脳や心臓、血管などにダメージを与えます。それにより意識を失ったり、心筋梗塞を引き起こし、浴槽で倒れたり溺れたりしてしまうのです。夜中に目が覚めて、暖かい布団から寒いトイレに行くときも同様です。
欧州などでは、家を暖かくすることが病気を減らすという認識のもと、健康政策のひとつとして住宅政策が取り組まれてきました。一方で日本では、健康と住まいの関係が「エビデンスがない」との理由から軽視されてきたことで、防ごうとすれば防げたはずの住宅内での事故が、起き続けてきました。
しかし最近になって、日本でもようやく住宅と健康の関連性についての学術調査が行われるようになりました。国土交通省と厚生労働省による「スマートウェルネス住宅等推進調査事業」です。2014年度から23年現在まで毎年行われてきたこの全国調査のユニークな点は、建築分野の研究者と医師とが、共同で調査をしていることです。分野を横断するアプローチにより、新しい知見が積み重ねられています。
それにより、寒い住環境が高血圧や循環器系疾患に悪影響を与えることが明らかになってきています。そして、これまでにはなかった「生活環境病」という捉え方もされるようになってきました。
同調査事業の委員会で幹事を務める慶應義塾大学の伊香賀俊治教授は、次のように言います。
「これまでは食生活やライフスタイルの変更などあらゆることを総合して、最終的に血圧を4mmHg下げることをめざしてきました。ところが調査の結果、住環境を変えるだけで3.5mmHgも下がることがわかりました。これには、調査に参加した医師の方たちも驚いていました。これを機に、住まいを暖かくする大切さが見直されればよいと思います」
同調査事業では、住宅を暖かく保つことが、ケガのリスクを減らしたり、他のさまざまな疾病を改善したりする可能性も示されました。例えば、室温と骨折・ねんざとの関連では、平均室温が14℃以上の住宅の居住者に比べ、14℃未満の住宅の居住者は、骨折・ねんざが1.7倍も多くなっています。その理由として、寒さにより皮膚表面の血流量が減り、筋肉が硬直することでケガにつながっている可能性が指摘されています。
また、住宅の断熱改修をして平均室温が上昇した住宅の居住者は、夜間頻尿(過活動膀胱)、腰痛、睡眠障害、風邪、アレルギー性鼻炎、子どもの喘息やアトピー性皮膚炎など、さまざまな健康に関する症状が改善するという報告も出されています。
伊香賀教授が関わる別の研究では、脱衣場の平均室温が14.6℃の住まいに暮らす人は、それより2.2℃低い住まいに暮らす人よりも、要介護状態になる年齢が4年遅くなる、つまり健康寿命が4歳分も延びるという結果が出ています。
家の中が寒いとこんなにリスクがあるなんて・・・。
更にBBCではこのような研究も ↓
住んでいる家が寒いと、体にどう影響するのか。そして10度などという、それほど寒くなさそうな気温でも、なぜ命にかかわることがあるのか。それを探るため、ベイリー教授は実験室に招き入れてくれた。
「暖房代が払えない人の家の平均気温が、摂氏10度」なのだと、ベイリー教授は言う。
そして10度というのは心臓と肺と脳に、多大な影響を及ぼす。それを私は身をもって知ることになる。
私はまず21度の温かい風を浴びる。この実験は、気温を21度から10度まで下げていき、私の体の反応を計測するというものだ。
脳への血流の変化が、私には衝撃だった。物を形でグループ分けするゲームを終わらせるのに、いつもよりずっと時間がかかった。
つまり、寒い部屋で学校の宿題をやるのは大変だ。そんな状態にはなりたくない。あるいは、認知症など脳の疾患が、寒さで悪化するのも困る。
「脳への血流が減るので、脳に入る酸素や糖の量が減る。その結果、脳の知的活動に悪影響が出る」と、ベイリー教授は説明する。
それでも私の体は、体の深部温度を一定に維持するという一番の目標は果たしている。ただそのために、いつもよりがんばらなくてはならないのだ。
私の心臓はいつもより速く脈打ち、温かい血液を体のあちこちにいつもより勢いよく送り込んでいる。血圧も急上昇している。
「血圧の急上昇は、脳梗塞(のうこうそく)を引き起こすリスク要因だし、心臓発作のリスク要因でもある」と、ベイリー教授は言う。
血液そのものも変化している。「まるで糖蜜のように」なるのだと教授は言う。そして、いつもより粘度の高い、べたついた血液が、危険な血栓を作るリスクも高まる。
だからこそ、冬には心臓発作や脳卒中が増えるのだ。
ベイリー教授は「暑さより寒さの方が人体にとって危険だと、データは明確に示している」と言う。「熱波が原因で亡くなる人より、寒波で亡くなる人の方が多い」。
「なので寒さに伴う危険について、もっと認識が広まる必要があると、私は強く思っている」
理想の世界なら、少なくとも18度になるまで部屋を暖めるべきだ。しかしそういうわけにいかない場合はどうか。
「山登りの準備に似ている」とベイリー教授は助言する。
・保温性の優れた衣服を主に着る。たとえばウールなどの帽子よりも手袋と温かい靴下が大事(ただし毛糸の帽子も役に立つ)
・炭水化物を多く含む食事に切り替える
・椅子に座ってテレビを見ているだけではなく、動き回り、体がふだんより熱をたくさん作りだすようにする
うむむ・・・。
「寒いけど、ちょっと我慢しよう」はダメなんですね・・・。
健康のためにも、お家、お部屋は暖かくしてくださいね!
さて、明日2月3日(土)は今年最初の競技会のためレッスンは一日お休みとなりますm(_ _)m
団体レッスン『イングリッシュスタイルダンシング』の次回開催日は2月10日の土曜日となります。
メールの返信等も週明け月曜日になるかと思います。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
〔個人レッスン〕に関する記事はこちらをご覧くださいm(_ _)m
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