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爽やかな朝！
特に予定はないのに、朝陽とともに５時台に起きてしまいました(^^);
子供達はまだ夢の中ですので、起きてくる前に、皆様のダンス上達に少しでもお役に立てるようブログを書いていきます♪
こちらは、ボールルームダンス世界ファイナリスト、ショーダンス世界チャンピオンである Domen Krapez & Natasha Karabey（ドーメン・クラペッツ ＆ ナターシャ・カラベイ）組の写真。
スタジオや練習場にあるカレンダーで見られたことがある方も多いはず。
惚れ惚れする美しい一枚ですよね(^-^)
均整のとれた男女のバランスに大きなホールド、力みが見えないのに、足先、指先、頭の先までしっかりストレッチされています。
自然な表情もGOODです◎
「こんなホールドで踊りたい！」と思われる方は多いことでしょう。
では、なぜこの写真を見て「美しい」と感じるのでしょうか？
これは個人的な考えですが、人は本能的に美しいものを選択するようにできているのだと思います。
※あくまでもダンスを論じするための「美しい」という言葉で、何かを否定したり、特定の価値観を押し付けるわけではありません。
美しさはバランスであり、生への躍動感。
美しいものを選択するのは生き残るため。
ずっと昔に遡って、まだ狩猟や採集によって食べ物を得ていた頃、可能な限り新鮮なものを選んで口にしていたはずです（もちろん現代でも？）。
新鮮でないものや腐っているものを食べてしまえば、命の危険に直結してしまいます。
草花を想像すると、新しいものはすっと上方へ伸びていて、瑞々しい印象がありますよね？
少し古くなってくると、全体の緊張感が失われ、花は色が変わってバランスが悪くなり、茎もくたっとしてきます。
新鮮度の異なるＡとＢという選択肢があれば、直感的に新鮮な方を選ぶ能力が備わっていて、その能力が食糧以外のものにも応用されているのだと思います。
このことによって、社交ダンスの経験がない方でも、トップダンサーの姿勢や動きとアマチュアダンサーのそれとの比較がすぐにできます。
全体のバランスや適度な緊張感、筋肉の躍動感や表情などで良し悪しを判断することができます。
では、ここでもう一度先ほどの写真を見てみましょう。
ナターシャに４本の線を書き加えてみました。
赤い線は上腕骨のおおよその角度、青い線は背中の面と肘から肘までの繋がり。
こうすると、ただなんとなく見ていたときとは違う印象になりませんか？
背中の面と肘から肘を結んだ線はほぼ平行ですよね？
そして、赤い線は背中から随分前に出ていますよね？
線を書き加えることで、バランスの良さが一目瞭然となります。
私がレッスンをしているときも、競技会で審査をしているときも、このバランスを重要視しています。
バランスが悪ければ効率的な動きをすることは困難となります。
どんなに大きく力強く踊っていても、バランスが著しく悪ければ私はあまり評価しません。
少し動きがおとなしくても、男性女性のバランスが良く好感が持てるカップルに点を入れます。
もちろん、この辺りは審査員の先生によって考え方が異なりますので、私が絶対的に正しいということではありませんが・・・。
英国でレッスンを受けていたときも、コーチャーから審査の観点は大きく２つと教わりました。
「良い見た目」と「良い動き」。
この良い見た目を判断する要素の一つがバランスです。
こちらの写真でも腕がバランス良く斜め前に置かれています。
出典：THE IRVINE LEGACY
この腕の位置はボールルームダンス独特のものではなく、解剖学的に考えてもバランス良く、無駄な力を取り除くことができる位置なのです。
出典：骨・関節・筋肉の構造と動作のしくみ
こちらは上腕を前、横、後ろにした場合の肩甲骨の動き。
出典：３Ｄ踊る肉単
一番上の図が現代のホールドを作った場合の腕の位置となります。
肩甲骨が随分胸郭の横に来ていますよね？
ですので、大きなホールドを作るためには、上腕を斜め前に置き、肩甲骨を肋骨の横側までスライドさせなければなりません。
肩甲骨を無理に寄せてしまうと、背中は潰れ、腕が短くなってしまいます。
これもバランスが大切で、筋肉の働きは最小にし、骨組みがつり合いを保つようにしてください。
筋肉ではなく骨格の位置を想像することが大切です。
ちなみに、こちらはおよそ７０年前の世界チャンピオン Len Scrivener & Nellie Duggan（レン・スクリヴナー＆ ネリー・ダガン）組の写真。
出典：THE WORLD OF PHYLIS HAYLOR AND BALLROOM DANCING
現代のダンスとは随分趣が違いますね。
全体的にゆったりしていて、肘は下気味で、男女のスペースも狭く、なんと男性の右手の位置が女性の腰！
良し悪しではなく、ボールルームダンス（競技ダンス、ダンススポーツ）は、多くのダンサー達の戦いによって発展してきました。
より美しく、よりダイナミックに、そして、より芸術的に。
根本は同じでも、過去のダンスを踊るための技術と現代のダンスを踊るための技術は異なります（テキストも参考程度に）。
現代はよりバランスが重視されます。
解剖学的な観点からも正しい身体の使い方を学んで、美しいダンスを踊れるようがんばってください！
↓ これまでの〔ダンス上達のコツ〕はこちら ↓
☆ 社交ダンス全般 ☆
『東大式世界一美しく正しい歩き方 １００歳まで健康で動けるカラダをつくる！』のご紹介♪
☆ 外国人ダンサー ☆
☆ 競技会関連 ☆
【競技会結果＆１チェックのために】『後期全関西級別ダンス競技大会』
☆ イングリッシュスタイル ダンシングのレッスン内容 ☆
☆ 浪速舞踏会でおこなう特別講習会内容 ☆
☆ 瀬古薫希・知愛組スペシャルレクチャー ☆
『チャンピオン直伝！アームワークとリード＆フォローの極意』の主なポイント♪
これらの投稿が僅かでも皆様のダンス上達のお役に立てば幸いです♪
〔ダンス上達のコツ〕に関する記事はこちらをご覧くださいm(_ _)m
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